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ママのためのイライラトリセツ

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ティッシュを全部を出しちゃうのは悪い子?(敏感期を知ろう)

子どもが、ティッシュやトイレットペーパーを引っ張る、お風呂でポンプを押したがる…など経験はありませんか?大人にとっては、「ただのイタズラ」に見えるかもしれませんが、それは「敏感期」と呼ばれる自然の法則に従った行為なのです。これを知っていれば、子どもの一見意味不明な行動も「こういうことだったんだ〜!」と謎が解かれ、無駄にイライラすることも減るはずです。

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↑ウエットティッシュを、全部出してニコニコ。怒る気もなくなるほど、可愛かった❤︎ティッシュを全部出しちゃうのは日常茶飯事。どんな子も大好きですよね❤︎

🔹さくさく読む目次

この写真を見てください。なんだと思いますか?

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今朝、娘が壁にウエットティッシュをハサミで細く切ってから、セロテープで棚の壁に貼ったものです(笑)何か切ってるというところまでは知っていましたが、こんなところに貼ったの?!「何じゃこれ?!」という感じです。でも、私は「敏感期」について知っていて、これも4歳の娘は敏感期に沿って自然の法則として与えられたお仕事をしただけなので、怒るどころか「よかったね」という気持ちです。

4歳は、洗練された手先の運動の「敏感期」。ここでは「切る」と「貼る」の敏感期に導かれてやったのです。ちょっと切るのが難しそうなウエットティッシュに挑戦したくなり、そして壁にテープで貼りたくなったのでしょう(笑)ちなみに、我が家では壁に貼ることは認めています。

もし私が今日「敏感期」を知らなかったら?!この意味不明な行動に、「困った子だねえ」と自己肯定感の下がる言葉をかけたり、「こういうことしないで!」とイライラと怒ってしまうでしょう。

敏感期とは?

主にモンテッソーリ教育の中で使われる言葉。子どもが成長する過程で発達を遂げるために、ある一定の期間、強烈に「あること」がしたいという衝動が湧き起こる(感受性が強くなる)時期のこと。0〜6歳の間だけで、時期を過ぎると、その衝動は次第に薄れていきます。子どもの敏感期に見合った活動を与えることで、凄まじい吸収力を発揮します。興味のあるときに興味のあることを好きなだけやらせることで、能力はもちろん勉強を楽しむ姿勢が自然と身につき、なんとさらに、心つまり精神的にも成長を遂げることができると言われています。

そして、大人になると無くなるので、大人にはしばしば理解できない奇妙な行動として目に映ることも。髪の毛や小さなゴミを見つけて摘んで渡してくれる、近所の方への挨拶など挨拶がとてもできる時期がある、何度も同じ折り紙を繰り返す、小さな虫を永遠と見ている、なんでもよくたたむ、紐があれば結びだす、いろんな物を切りたがる、食器を乗せたお盆を持ちたがる、なんでも数えだす、家具の隙間などにいろんな物を入れる、貯金箱にひたすらお金を入れる、ティッシュを全部出す、洗濯バサミを挟みまくる、重たい物を持ちたがる、縁石などの上の歩きたがる、「ここは私の場所!」など自分の場所やものへのこだわり…などなど、思い当たりませんか?

どんな敏感期があるの?

・言語の敏感期①話し言葉への敏感期【7ヶ月〜3歳前後】

・言語の敏感期②文字に対する敏感期【3歳半〜5歳半】

・小さいものへの敏感期【2〜3歳】大人が気づかず見過ごしてしまうものへ

・感覚の敏感期①感覚の探究、溜め込み【1〜3歳】

・感覚の敏感期②感覚印象の整理、分離、秩序化【3〜6歳】

・運動の敏感期①運動機能の発達【0〜3歳】

・運動の敏感期②洗練、調整された運動【3〜6歳】

・数の敏感期【4〜6歳】

・文化の敏感期【6〜9歳】例えば、動物のこと、宇宙、世界のこと

・礼儀と作法の敏感期【3〜6歳】人間関係と社会生活の構築

・秩序の敏感期【6ヶ月〜6歳前後】物事の順番や置く場所等のこだわり

など、たくさんの敏感期が存在し、その多くが6歳前後で消えていきます。子どもは、何をするにも不器用で、きちんとできないと大人は思いがちです。だから真面目に教えなかったり、大人が子どもの代わりにやってしまったりすることが多いのです。でも、それはとってももったいない事なのです!この時期は、一生に一回だけ、人間が全力を出し切ることを惜しまないという珍しいとき。この時期を過ぎると、力を節約することに働き、なるべく「ラクをしたい」と思うようになってしまうのです。この時期に、精一杯の努力を惜しまずに全力投球の経験をした子どもは、小学校以降、何事にも努力して力を出し切ることができるようになります

今のお母さん方の中には、「学ぶ力」を幼児期に身につけさせるために、全く逆のことをしている方がたくさんいます。ただ頭だけを使う計算や文字書きをする塾にいくことこそ学力をつけることだと思い込んだり、あるいは、子どもが自分一人でできるように「動き方」を教える代わりに、むしろ子どもはしないで済むようにお母さんがしてあげたり、便利な道具や機械を買ってあげたりして、自然の法則に逆行する手の掛け方をしている人が大勢おられるようです。

相良敦子『お母さんの「敏感期」』2007 文藝春秋

👆こちらのご意見は、私もいつも気をつけるようにしています😤便利グッズは控えめに〜!習い事はやらせすぎない〜!知育ワークなどの問題集に走理すぎない〜!気をつけていないと、すぐそっち方面にシフトしてしまいがちなので、何かを始めたり、買い足すときは慎重に慎重に。

運動の敏感期

今回は、運動の敏感期に絞って説明しますね。運動とは、一般的に言われる運動だけでなく、手先の「運動」も含まれます。この時期の特徴として、3つ挙げられます。

・「ありとあらゆる動き方」を身につけようとする

・そのために「どう動けばいいか」に関心を持ち、人の動きを真剣に見る

・動き方を身につけるために、精一杯努力する

「ありとあらゆる動き」とは?

①大きな動き(からだ全体を動かす)

走ったり、ひっくり返ったり、飛んだり、跳ねたり、そして逆上がり、縄跳びなどより高度な運動に向かうような環境を整えてあげると、全力投球する物です。興味がなさそうなら、それはまだ敏感期がきていない証拠。焦らずじっくり待って、敏感期がきたときには、ちゃんと見守ってあげればOK。

②バランスをとる(線の上を歩いたり、重い物を持ったりする)

細い縁石の上や石段の上を歩きたがる4歳前後の子どもたち。「危ないからやめて」と言ってやらせないのはもったいないこと。これは平衡感覚の敏感期による欲求なのです。そして、重たいお米を持ってみたり、スイカを持ってみたり、重い買い物袋を持ちたがったり、大人はヒヤヒヤすることもありますが、これは重さと自分との均衡感覚を身につける敏感期による物です。この機会を逃すと、すぐぶつかったり、頭をよくぶったり、ぎこちない動きをするようになってしまいます。安全な範囲でやらせてあげましょう!

③手腕を使う(手首や腕を使って何かをする)

雑巾がけをしたり、ほうきで掃いたり、うちわで仰ぐなど、意外とこの手腕を使う機会が現代の生活で少なくなっています。意識して昔のやり方でやってみたり、お手伝いをさせてあげると良いでしょう。

④指先を使う(手先を使って小さなことをする)

・開け閉めをする→ファスナー、鍵など

・とめはずし→マジックテープ、フック、ボタン、スナップなど

・挟む→クリップ、洗濯バサミ、布団バサミ

・たたむ→二つ折り、三つ折りに

・あけうつす→スプーン、ピンセット、はしなどで

・回す→容器のふた、ペットボトルのふた

・つまんで分ける→豆などを数種類一緒にし、形や色に従って

・通す→ビーズなどを細い棒や紐に

3〜6歳に徹底して身につけておくべき基本的なものは「折る」「切る」「貼る」「縫う」です。就学前の基礎基本です。この4つのことができると、創造していく喜びや、達成感を味わったり、さらに次へ挑戦する意欲を湧き立たせたり、といった機会を多く経験できます。

大人6倍の遅さで見せる

やり方を教えるときは、言葉を使わずにゆっくりと動作を見せることがポイント!大人の速さは、子どもにとっては超高速なので、大人の6倍の遅さでやることを意識してください。子どもが興味を持っていることに対して、見ることに「集中」している様子が伝わってくるハズです。子どもは目と耳を同時に働かせることができないため、はじめは無言で!その後、言葉を足すのもいいですが、できるだけ少ない言葉で。あとは、すぐにできなくても、イライラして教えずに、じっくり見守りましょう。できるようになるまで地道に練習します。

我が家の場合

イタズラしたら、思いっきりできる物を準備する

息子が1歳半前後のとき、やたらテレビの隙間に、おもちゃやペンを落とす時期がありました。じゃあ思いっきりできる物を作ろうということで、ポストを作りました。今や穴ぼこですみません…。今でもハガキを入れたり遊んでいます。

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そのほか、空のティシュ箱をいくつか置いておけば、いつも何かしら入れていました。そうすることで、テレビの隙間には入れなくなりました!よかったよかった(^^)

こんな感じで、イタズラを見つけては、「ここではやっていいよ!」と準備すると、喜んでたくさんやってくれます。流しでずっと水を出してバシャバシャしているのも、水はもったいないけれど、認めています。「いつまでやるんだ?!」と思うときもあるけれど、やり終わるとスッキリした顔つきで、どんどん回数は減っていきました。最初は、「水がもったいないということを教える」vs「水への関心を止めないこと」で、悩みました。これは、水だけじゃなく、ティシュや折り紙や野菜を切らせるときなども同じことです。でも、私は、勿体ないということは後でも教えられるし、仕事をするようになれば水を出しっぱなしになんかしないだろうし、将来への影響は少ないと考えて、「今は勉強代だ」と思い、できるだけ認めるようにしようと決めました。

🔻キャップの蓋をやたら開けたがるように、化粧水の空き容器をおいておく

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🔻マットに鉛筆で穴を開けることがあったので、爪楊枝で思う存分刺せるようにしました

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🔻トイレットペーパーを出すので、容器から紐を引っ張る物を作りました

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🔻つまんで、入れるの練習(おはじきのぴったりサイズの切り口にし、1枚1枚入れられるように)

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🔻縫うの練習(穴あけパンチで穴を開けて、紐を置いておけば、勝手にやりだす)

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🔻ペットボトルにぴったりのネズミさんをグッと押して入れられるかな?

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お手伝いをさせるということ

日常生活の中に、敏感期を満たすお仕事がたくさん詰まっています。だから、お手伝いしたいと言ってきたら、基本的にやらせようと心掛けています。ちなみに、息子は1歳の時に、包丁デビューしました。『1歳から包丁を』という本を読み、やらせてみたのですが、やっぱり早すぎるかも(笑)2歳はOKだと思います。娘も包丁はしょっちゅう、ピーラーでの皮むき、そのほか季節の食材(空豆の豆とり、スナップえんどうの筋とり、とうもろこしの皮むき)、米研ぎなど、任せています。洗濯物を干すことをやりたがることも多いし、風呂洗いもよく手伝ってくれます。私だけでやった方が早いし、内心「やめてくれ〜!」と思いますが、最後は「手伝ってくれてありがとうね。おかげで助かったよ」と声かけをしています。子育ては大変だし、ママがやってしまった方が楽だし早いことが多いけど、小学生・中学生になって、「こら!手伝いなさい!」とならないように、幼いうちから「手伝うことが当たり前」という流れにしておきたいのです。

範囲を制限する

やりたいと言うので、何でもやらせる、いつだってやらせる、どんな風にでもやらせるのは違います。だって、壁に穴を開けていいわけでもないし、床に油性ペンで書いたらダメですよね。急いでいる時に、やらせることもできないですよね。「ここはダメだけど、ここの中だったら、好きなようにやってもいいよ」「今はダメだけど、帰ってきてからならいいよ」と制限することで、ルールを守る力(前頭葉)を育てることができます。

🌟まとめ

敏感期を知っていれば、子どもを見る目が劇的に変わります。先ほど、口の中に手を入れて舐め舐めしている子どもたちを見て、「あ〜口のヌルヌルを感じてるんだね(触覚の敏感期)」と見守ることができました。もし、それを知らなかったら…。ママには、本当に知って欲しい子どもの「敏感期」!

🌟こちらもどうぞ

「なぜそこにこだわるの〜?!」(秩序感の敏感期) - IRATORI

🌟参考文献

モンテッソーリにはじめて触れる方にぜひ読んでほしい一冊。著者の温かい言葉に包まれます。

🌟オススメ育児本

↓台所育児の、ママの見守る姿勢を教えてくれます。包丁を握らせる前に必読な一冊。

坂本廣子の台所育児―一歳から包丁を

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↓こちらも相良敦子さんの一冊。モンテッソーリを始めるなら、絶対読むべし!

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  • 作者:相良 敦子
  • 発売日: 1985/06/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)