この夏、娘4歳。息子2歳。初めていろいろな生き物を飼うことになりました。
・ザリガニ
・魚
・サワガニ、モクズガニ
・カブトムシのオスとメス
・オタマジャクシ
・バッタ
・ウサギ(夏休みだけ)
どの生き物も、沼や川で採取したり、幼稚園からいただいた子たち。
そこで、生き物を飼うことって、子どもにとってどのようなメリットがあるか、考えてみました。
🔹さくさく読む目次
はじめに
友だち関係が上手く築けない孤独な青少年が起こす猟奇事件の前触れに、小動物への虐待が見られることがあります。幼少期から動物を愛し、それを見送る体験は、優しい心を育み、良好な人間関係を築く上でも、とても貴重な体験になると思います。
ムーギー・キム/ミセス・パンプキン『一流の育て方』2016 ダイヤモンド社
という文章を見つけ、確かにそうだなと共感。以下、私が感じたことを4つまとめてみました^^
1.命のこと
飼っている生き物が死んでしまったり、卵を産んで新しい命との出会いがあったり。
カブトムシから学んだ命のつながり
我が家のカブトムシのメスが8月中旬に突然死にました。その前夜も、元気にケースの中を動き回っていましたし、ガタイの良いメスだったのに…。虫に興味のある方とは言えない娘が、メスが死んだことを知り大泣きしていました。死ぬということについて、少しずつ分かり始めてきたのだと思います。その3日後のことです。ケースを下から覗いてみると、幼虫が孵化しているではありませんか!!それを見つけたときの、娘の輝く満面の笑顔!!
メスは卵を産んで、しっかり命をつないでいたのです。絵本に同じシーンがあるので、そのページを何度も開いて確認していました。カブトムシのオスとメスを飼っていれば、よくあることかもしれませんが、初めて飼ったこの夏の経験や記憶はずっと残っていくことと思います。
それに加えて、大事に育てたひまわりがすっかり枯れてしまいました。少し悲しげな子どもたちでしたが、今ではたっぷりの種ができてきています。生き物だけでなく、植物も命は続いていく、継承されていくということを教えてくれる良い機会となりました。
それに便乗して、「人間も命が続いているんだよ」という話をしましたが、聞く耳持たずで興味を持ってもらえませんでした(笑)それでも、命がつながっていくことを体験できる「生き物の飼育」は小さい子にとって、かけがえのない体験になると思います。
2. 生き物の神秘
赤ちゃんがみるみる変化していく姿は、不思議いっぱい。
オタマジャクシはもってこい
オタマジャクシがカエルに毎日目に見えて変化していく様子は、生き物の不思議や神秘を教えてくれました。そして、カエルになったら、虫を食べるため飼えなくなるので、どんなに可愛くとも、手放し、逃してやるという優しさを学ぶことができます。
放してやってから1ヶ月以上経ちますが、今でもたまに「蛇に食べられてないかな」と思い出しています。
3. お世話をするという責任
子どもが2歳、3歳、4歳と小さい内は、自ら飼いたい!と言っても、水換えやトイレ掃除などはなかなかできないものです。でも、エサをあげたり、霧吹きをかけたりはできます。
ラッキーなことにウサギさんを借りました
幼稚園が夏休みの間、ウサギさんを希望者が交代で預かることになっており、「これは学ぶことがありそうだな」と私も手をあげました。早速、ウサギさんがやってきた日に、責任を持って預かるには、どんなお世話をする必要があるのかを考えさせ、話し合いの結果「餌をやる、水を替える、ウンチをとる」の3つが挙がりました。役割分担を決めて2週間の間、しっかりやり遂げると約束をし、お世話シートを作成して、やったらシールを貼るという仕組み作りをしました。ちなみに、娘は水、息子はエサ、うんちはやっぱり私です(笑)こうやって、自らに考えさせて、役割を担わせることは、小さな子どもにとって、とても良い経験になり、責任を持ってやり遂げることを学ぶ機会になると思っています。さてさて、子どもがちゃんとやって最後の日に褒めてあげられるように、サポートしていかなくては…!
結果的に、娘は毎日自ら水換えを率先してやってくれ、息子はぐずって1日やらない日があったもののほとんどやることができましたー!最初はウサギさんも、子どもたちもお互いに怖がっていましたが、徐々にお互いに心を開いて返す日はとても悲しそうにしていました。
4. 生き物について博識に
生き物を飼うときは、図書館でその生き物の生態がわかる本や、飼い方が分かる本や、それに因んだストーリー性のある絵本を借りましょう!
興味や知識が一層深いものになり、生き物への興味が一気に深まります。早急に調べる必要がある時はネットでも良いのですが、できるだけ本に親しみを持って本好きにするためにも、手元で本を読むことをお勧めします!
まとめ
このように生き物を飼うと良いことたくさん。お世話は大変かもしれないけど、学ぶことの多さを考えるとやる価値はあると思うのです。生き物がどうしても苦手な方は、生き物の絵本だけでも良いと思います。例えば、『かわいそうなぞう』や『フランダースの犬』は涙なしでは読めない心に響く良書として育児本の中で紹介されていました。ぜひ、お子さんが小さいうちに生き物に対する心に触れられる機会をたくさん作ってあげてくださいね^^
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🌟参考文献
↑この本は、大切なことがコンパクトにまとまっていて、とても分かりやすくいい本でした!オススメです❤︎
↑カブトムシの本はたくさんありますが、中でも我が子が気に入ったのは、こちらの一冊。命を繋いで死にゆく姿が書かれているところがいいところ。松岡達英さんの生き物の本は本当にどれも傑作ばかりですよ。
↑ザリガニをたくさん見たいならこの本はオススメ!大人用の一冊ですが、見ているだけで楽しいので、息子は持ち歩くほど気に入っていました。