ネガティブ脳の親は、子どもの気持ちを読み取ることがこれまで通りできるものの、周囲の大人とのコミュニケーション能力が低下してしまう。そして周囲に助けを求められず、ストレスをさらに抱え孤立し、子どもに対して虐待をしてしまう…。
虐待を本気でなくすには、ペアレント・トレーニング(以下PT)が効果的。
PTプログラムの概要は以下のようなもの。
親への心理的支援
・リラクゼーション
・アンガーマネジメント
・家族や学校、周囲への連携
子どもの行動への対処法
・行動観察
・好ましい行動を増やす方法
・好ましくない行動を減らす方法
・褒め方、効果的な指示の出し方
・生活スケジュールの立て方
・許し難い行動へのペナルティなどの対応
これらを行っていくことで、親の脳に変化が!左脳の上側頭回において活動が低下していることがわかった!この部位の活動が低下しているということは、その人がリラックス状態にあることを示しています。そして前頭前野の副側部と上側頭回のネットワークの活動が落ち着いている人ほど自尊感情が高いと言われており、PTを受けた親はこのネットワークの活動も低下していました。つまり、自尊感情が増し、よりポジティブな神経回路が作られたということ。
親がポジティブ脳に変化することで、子どもの注意機能が向上し、注意に関する問題行動が改善していくこともわかりました。
こういった科学的根拠が虐待をしている親にとっては光となっていく!!